転職体験記

「野村證券からIFAへ 人に憧れて野村證券からIFAの道へ」

ユニオン証券アドバイザーズ所属 IFA 神輝彦氏

金融業界ではなく、野村證券に興味があって証券会社の道に入った神さん。今は野村證券で勤務された東京と岡山県に拠点を置き、ユニオン証券アドバイザーズ所属のIFAとして活躍していらっしゃいます。IFAとして、これからどういう活動を考えていらっしゃるのか、ユニオン証券アドバイザーズに所属したのはなぜなのかなどについて伺いました。

まず、これまでのキャリアについて教えて下さい。

神氏大学は北海道教育大学の教育学部でした。経済も金融も全く縁が無いという学生生活を送っていたのですが、たまたま学生時代に居酒屋でアルバイトをしていて、そこにいつもお見えになるお客様が野村證券の方々でした。とにかく皆、豪快に呑んでいて、エネルギーに満ち溢れていました。その姿を見て野村證券という会社に興味を持つようになったのがきっかけです。ですので、金融や証券業界に関心があったというよりも、野村證券に興味があったというのが、より正確です。それから就職活動の時にお会いした野村證券の方から「人の成長は出会う人によって変わる」と言われたことを、今も覚えています。実際、野村證券に入社して、その言葉の意味がよく分かりました。社内の優秀な方と一緒に働けることはもちろんですが、何よりも実にさまざまなお客様にお会いさせて頂きました。普通のメーカーなどに勤めていたのでは恐らく出会えなかっただろうという方がお客様になって下さる経験も沢山しました。

憧れと現実は違うところがあると思うのですが、野村證券で働き始めて、入社前に思っていたこととのギャップはありましたか。

神氏私は2013年入社で、最初の配属は東京の二子玉川にある支店でした。学生時代が北海道だったので、まずは東京の生活に慣れることからスタートでした。仕事は厳しいながらも、インストラクターについて下さった先輩社員には本当にお世話になりました。たとえば毎日、最低でも5人のお客様にお手紙を書くように言われ、お客様のことを想像しながら想いを伝える大切さや、早朝の打ち合わせで新聞の読み方から経済情報のアップデートの仕方まで多くのことを教わりました。最初は本当に大変でしたが、ご指導いただいた優秀な上司の方々からこの頃に基礎をしっかりと学べたことが今のIFAとしてもとても生きています。指導下さったインストラクターの方は面倒見の良い方で、時々ご自宅に呼んで下さり、奥様の手料理をご馳走になったりしていました。こうした一体感が野村證券という会社の強さなのだということも勉強になりました。今でも感謝しております。

転勤の経験もあると思いますが、苦労したことはありましたか。

神氏玉川支店には4年間おりまして、岡山県の倉敷支店に転勤しました。この時、初めて自分が開拓したお客様ではなく、前任者の引継ぎを経験させてもらったのですが、これが非常に難しかったことを覚えています。また、転勤後は私自身が憧れていたインストラクターという後輩を指導する立場も経験しました。退職間際までご指導いただいた支店長や課長の方々からは生え抜きの支店だけでは学べない、お客様とのコミュニケーションの取り方や、金融のプロとしての自覚、後輩の指導についてなど本当に多くのことを学ぶことが出来ました。野村證券で学べたこと、そして転勤を経験できたことは私の大きな財産だと思っております。また、プライベートでは知り合いが全くいない地域で交友関係を広げていくことが出来るようになりました。これは現在IFAとして働くことに生きるとても大きな経験でした。

なぜIFAになろうと思ったのですか。

神氏一番はお客様と長い信頼関係を築くことができるところですね。金融を通じて、お客様の人生に寄り添うパートナーでありたいと思いながら証券会社の仕事をしてきたつもりですが、転勤すると、どれだけ仲良くなれたお客様でもこちらからは基本的に連絡が取れなくなり、そのうち関係が途切れてしまいます。それが悲しかったのですが、IFAになればずっと関係を続けていけます。ここがまず魅力でした。あとは自分の同期だった人たちがIFA法人を立ち上げて活躍していることを知っていたのもきっかけの一つです。当初はなぜ優秀だった社員がIFAになるのかわからなかったのですが、活躍する同期たちから実際に具体的な話を聞くうちに、IFAとお客様との関係性や今後の金融業界の担い手としてIFAという役割により大きな魅力を感じました。一方で、「どの様な手順でIFAになったら良いのか」、「どの会社が良いのか」、「何が必要なのか」など具体的なことがわからず、踏み出せずにいました。そんな中で、アドバイザーナビのセミナーに参加し、その後にコンサルタントに個別面談で詳しく話を聞いていく内に一気に現実味が出てきて関心が高まりました。業界の構造や、どの様な会社があるのか、コンプライアンスの観点や、収入面のキャッシュフローに関するお話など、実務に即した形で色々な相談に乗ってもらい、活躍できるという実感が強く湧いてきたことも大きな理由です。

実際にIFAとして働いて思ったこと、不安を覚えたことなどはありますか。

神氏まず不安だったのは、野村證券の看板が外れた自分に果たしてどれだけお客様が出来るのかという点でした。証券会社の時も結構ハードなスケジュールでしたが、心のどこかで少し緩んでいるところがありました。現在は野村證券の看板が外れたことで、常に尻に火が点いたように働いています。7年半の野村證券での経験を積んだ上で、新人の頃に戻ったようにひたすら何かお客様のために出来ることはないか、新しい出会いやビジネスチャンスはないかということを探しております。実際にIFAとして働いて思うことは、私とお付き合いして頂けるお客様に対しての感謝の気持ちと、それに報いていきたいという気持ちです。現在、私の周りには様々な業界の専門家の方が増えてきております。自らがハブとなり、あの業界のことならこの方に聞いた方が良いよ、この業界の専門の方が知り合いにいますよ、といった人と人をマッチングしながら自らの経済圏を作っていけるのもIFAの大きな魅力だと感じております。

お客様はどういう層の方が多いのですか。

神氏超富裕層の方は今のところまだいないのですが、金融資産で3000万円から数億円の富裕層の方がメインです。職種で言うと建設、不動産、飲食店、開業医などの経営者の方が最も多く、退職者層の方もいらっしゃいます。ほとんどの方は証券会社とお付き合いをされているのですが、野村證券を辞めてまでやりたい事があり、これからも長くお客様とお付き合いしていける担当者であることをお伝えしております。お客様がおっしゃるには、最近の証券会社は個人としてというよりは会社としての付き合いなので関係が深くなりづらい、個人として寄り添った担当をしてくれるのはありがたいとのお言葉をいただくことが多いです。私はお客様と深く関係を築いていきたいと考えておりましたので、信頼できる金融の担当者が近くにいて欲しいというお客様のお考えと、IFAとしての働き方が合致している事を実感しております。

お客様からはどのような相談が多いのですか。また神さんはどのような提案を得意としていらっしゃるのでしょうか。

神氏やはり資産運用にまつわる相談ですね。保険や不動産については、それぞれの専門家とお付き合いしているケースが多いので、私は基本的に資産運用担当ということで、この分野に関しては、私にご相談いただければ他には負けないご提案を差し上げられます、と胸を張って言えることを目指しております。得意としているご提案の分野は株式投資と債券投資です。周りに各業界の専門家の方が増えてきていることもあり、日々情報交換をする中で証券会社時代よりも幅広い知識がついております。また、お陰様でお客様からのご紹介も増えてきております。

IFAとして、ユニオン証券アドバイザーズに所属することを選んだ理由は何ですか。

神氏大事なのは誰の下で働くかだと思います。タイトルにもあるとおり、私は人に憧れ野村證券へ入社し、そしてIFAの道へ進みました。金融の担当者としてこの8年で実感したことは、自らの成長がそのままお客様のお役に立てることに直結するということです。常に自分をアップデートすることを怠ってはいないですが、どうしても一人だと限界があります。ユニオン証券アドバイザーズでは、社長の杉山さんが三菱UFJモルガンスタンレー証券で有名なセールスでしたので、この人のもとで勉強させて頂くことが自らの成長に繋がり、引いては一番お客様のお役に立てることに繋がると考え所属することを決意しました。実際に、所属してからIFAとしてお客様との関係構築方法や、最近の経済状況、お客様へのご提案についてなど、相談したいことがあった時にはすぐに社長自らご連絡を下さりとても熱心に応えて下さっております。

ありがとうございました。