「50代だけれど、転職はできるのかしら」
「もう少し条件のよい会社に転職したい」
と考えている50代の女性。年金生活が遠くない将来になる50代。定年までの年数を考えると考えると、機会があれば転職に踏み切りたいと考えるだろう。
しかし、ミドル世代の転職は難しいとも言われる。思うような収入でなかったり、案件に対して自分のスキルや経験が不足していることもあるだろう。とはいえ、転職出来ている人もいる。
そこで、この記事では50代女性の転職が難しいといわれる理由を明らかにし、転職を成功させるコツを紹介する。
傾向と対策を明確にすることで転職を勝ち取ろう。
50代女性の転職・就業状況を分析
正社員として働いている50代女性の割合は約35%
現在正社員としてはたらいている50代女性の割合は約35%。男性と比べると、おおむね半分程度の割合だ。一方、女性はパートやアルバイトなどの「正規雇用以外」が約50%と高い。
「正規雇用」と「正規雇用以外」を足し合わせると、女性の方が就業している割合が高いことは注目に値するだろう。
50代女性が対象となる求人案件数は、30代女性の1/3程度
大手求人サイト「リクナビ」で案件数を調査した。2022年12月6日現在「50代 女性」の条件で検索したところ、1,013件の求人が抽出された。同様に「40代 女性」の検索結果は1,824件、「30代 女性」では2,925件だった。
50代女性が対象となる求人案件数は30代女性対象の案件と比較して、わずか3割程度しかない。
対象となる案件数が少ないことが「50代女性の転職は難しい」といわれる1つの要因だろう。
自分の生活環境に自信が持てない
転職先に対して業務へのコミットメントを訴求できない人も多い。自分の健康に自信がない、年老いた両親の介護で数年内に退職するかもしれないなどの要因で、転職そのものに対しての決意が弱かったり、面接時に意欲が感じられない回答をしてしまうケースもある。
採用担当者が「採用してもすぐに辞めそうだ」「勤労意欲が弱い人だ」と判断すれば、内定をだすことはないだろう。
インターネットを利用した求人への応募に苦手意識を持つ
コロナ禍において、オンライン化が進んだ。採用面接においてもWEB面接や動画エントリー方式を利用する企業が増えている。
ところが、WEB面接や、動画エントリーの採用手順に対して「受験意欲が下がる」と回答する50代女性は多い。仕事内容ではなく、採用プロセスで諦めてしまうのはもったいないことだ。勉強の意味でも挑戦していこう。
マイナビ社のアンケートによれば「動画シート・動画エントリー選考」「AI面接」については調査対象の全ての性別年代のなかで最も「受験意欲が下がる」と回答している。
「意欲が下がったから応募しない」の行動が連続すると内定までの道のりが遠のいてしまう。
- 参考:株式会社マイナビ「転職動向調査2022年版(2021年実績)」(2022年12月)
50代女性が未経験で転職するのは難しい?
一般論として、50代女性が未経験の業種・職種で転職するのは難しい。理由は2点ある。
- ミドル世代は物覚えが悪いと思われている
- 本人も教えてもらうことに消極的なケースが散見される
ミドル世代は物覚えが悪いと思われがちなので、教える方のモチベーションが上がらない。また、年上の社員へ教えることに慣れていない職場も考えられる。
さらに、本人も「簡単なことしかやりたくない」「パソコンは苦手」などの理由をつけて、業務習得に消極的なこともある。このようなネガティブなイメージが先行していることも、50代女性の転職を難しくしている要因と考えられる。
50代女性が転職に成功するコツ
雇用形態の選択肢を広げる
正社員に絞らず、契約社員やパート、業務委託など雇用形態を広げると選べる求人の幅が広がることもある。
とくに未経験業種にチャレンジしたい場合は、この作戦が有効だろう。
企業側は50代の採用に積極的でない場合も多い。
まずはパートやアルバイトで、働きぶりや職務遂行能力を企業側に示しつつ、業務を貪欲に習得していく作戦だ。
一般的なビジネスマナーを復習する
現職での勤務が長い場合、何気ない所作がその会社独自のルールであり、一般的なビジネスマナーから外れてしまっていることを忘れてしまっているケースもある。
同じ行動でも若年層に対しては「まだ若いからしょうがない。教えてあげよう」となるのに対し、50代に対しては「常識がない人だ」と評価されてしまうことがある。
人生経験があるミドル世代に対しては、マナーに関する期待値は高い。期待を下回ってしまうと、過度なマイナス評価をつけられてしまう。転職にあたっては、念のため一般的なビジネスマナーを復習しておこう。
いままで培ったスキルや経験の活用先を幅広く考える
培ったスキルを横展開させることを考えることで、案件の選択肢を広げ思いもかけない職場とめぐりあうことにもなる。
病院の受付をしていた人が、コミュニケーションを活かしてコールセンターの求人に応募したり、経理経験者が中小企業をクライアントとしたオンライン秘書に挑戦したりするのがその例だ。まったく同じ業種・職種でなくても少しずらしてみることで選択肢が広がるだろう。
さらには、いままでの人脈を使った転職も視野に入れてはいかがだろうか。取引先への転職などは20代の若手には難しい転職方法だ。人脈や今までの仕事ぶりを活かした転職はキャリアを活かした転職方法といえよう。転職先の実情を把握しやすい点も、この転職方法のメリットだ。
「IFA転職」の紹介
知人や友人が多い場合は、その信頼のネットワークを活かした転職先も考えられる。
また数年前、話題になった「老後2000万円問題」に象徴されるように、お金への関心は高まっている。加えて、最近は物価の上昇も目立つ。資産形成のニーズはさらに高まることが考えられる。
弊社アドバイザーナビは業界初のIFAに特化した転職サービス「IFA転職」を展開している。IFAとは独立系金融アドバイザーのこと。
お客様に対して金融商品などを提案して、資産形成に役立つアドバイスやお手伝いをする業務だ。IFAでもっとも大切なのはお客様との信頼関係であり、金融の知識レベルが極めて高くても、お客さまとの信頼関係がなければ、成立しないビジネスだ。
IFAの多くは業務委託契約。一般的にはノルマもないので押し付けがましいセールスはまったく必要でない。
IFAに少しでも関心を持つ方は、下の「転職のご相談はこちら」にお名前とメールアドレスを入力してほしい。まずは、弊社担当者からの説明を聞いた上で、IFAへの転職を視野にいれるかを決めればよい。
相談は無料だ。気軽に「転職のご相談はこちら」のフォームをご利用いただきたい。