近年、存在感が高まってきているIFA。
アドバイザーナビ株式会社では2022年に全国の金融商品仲介業者を対象に業界統計のアンケートを実施し、203名から回答を得た。本コラムではその結果を基に、IFA業界の実態について解説していく。
シリーズ第4弾となる今回はIFAの転身後に着目する。
IFAになる時の最重視ポイント
IFAになるときの最重視ポイントとして最も多かった回答は、「自由さ」で約半分を占めた。この自由さは、単に自分勝手にやりたい、自分の好きなように働きたいという意味ではなく、さまざまな意味を含んでいる。
IFAには、前職において収益目標が課され、これを必達する働き方をしてきた者が少なくない。このようなノルマや営業方針は、顧客のためにならないものが多くあり、徐々に自らの自由意思で、自らが考える提案をもって顧客に向き合いたいと考えるようになる。「自由さ」が上位となったことは、このようなIFAが多いことを示唆するものである。
その他の回答については、転職理由として挙げられるものが多いが、「インセンティブ率等の報酬面」は、全体の15%と低いことは注目に値する。

具体例として、
- 生涯担当制であること
- 短期的な思考でアドバイスしないこと
- お客様の意向に沿った営業ができるか
- お客様と永続的にお付き合いができるか
- 既存顧客のため、地域性を最重視した
- ニーズに合致するサービスを提供できるか
- 提案する商品の裁量権が自分にあるかどうか
- 顧客への対応の柔軟度
- 顧客サービスの広域化と機動性のあるビジネスモデルの創造
- 自分の考えをそのままビジネスにできるかどうか
- 自分に嘘をつかず仕事ができるかどうか
- 個別商品を売らなければいけない風潮があるかどうか
- 業界の将来性
- 働きやすい環境
- 自分の裁量で時間も給料も調整できるような環境
- IFA法人の社長の人柄
- 時間や働き方の自由度
- 自由さとインセンティブ率
- 子育てと両立した生活ができるかどうか重視
- ノルマの有無
- バック率と社風
- 出社義務の有無
- コンプライアンス面
- 会社の方向性
- 提携証券会社の数
などが挙げられた。
IFAになったことの満足度
「後悔している」と回答したIFAが全体の1%であることは注目に値する。
IFAになったことについて、「非常に満足している」が全体の47%、「満足している」が全体の38%と、全体の9割近い回答者がIFAになったことに満足している結果となった。
IFAに転身・転職した者は、前職の営業スタイルやノルマ営業について何らかの問題意識を有していることが多い。本調査項目の結果は、これらの問題が、IFAになったことにより解消・解決していることを表していると考えられる。

IFAになって良かったこと

IFAになって良くなかったこと

外務員活動をしている際に不便に感じること
- 担当証券会社のシステムの悪さ
- 証券会社の融通が利かない
- 使う証券会社ごとにルールが違うこと
- 大手に比べて外債などの玉が少ない
- 情報を積極的にとりにいかなければならない
- わからないことが聞きづらい
- 成功体験を共有できない
- コンプラ研修が複数あること
- 全て自己責任であること
- システム関連の統合性がない
- 営業ツールがない
- 当日に口座開設ができない
- 看板がないので新規開拓がしづらい
おわりに

IFAになる際に、基本的にはどこかの法人に所属する形を取ることになる。
しかし、全国には約650社ものIFA法人があり、情報を取ることや比較することが難しい。
また、
「どのぐらい収益があれば生活が安定するのか?」
「皆どのようなビジネスをしているのか?」
等、IFAになること自体に対する不安の声も多い。
IFAへの転職に悩んでいる方は、ぜひIFA特化型の転職エージェント「アドバイザーナビ」に相談してみて欲しい。
外資系プライベートバンカー、大手・中堅証券会社のリテール、銀行の資産運用担当者(FA・FP)の方まで多数の支援実績があり、業界のことを非常に熟知している。
また、弊社のメンバーは大手証券出身者であるため実務に関しても非常に詳しい。まずは情報収集をしたいといったカジュアルな形からでも無料で面談ができるので、お気軽に相談してみてほしい。
最近は異動時期や賞与の時期が近いということもあり、毎日多くのご相談をいただいている。
現在、弊社代表も現場に出て転職エージェントとして面談をしているが、面談予約枠に限りがあるので早めの申し込みをおすすめする。
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